パフォーマーの謳歌 Ouka(@performerouka)です。
↓今日のgif画像
さてさて、大阪にて開催された国際パフォーマンス公演舶来寄席に出演させて頂きました。
いやもう最高でした。
誕生日もここで迎えちゃうくらい。いやそれは偶然だけど。
気持ちよくショーさせて頂きました。
そもそも舶来寄席って何?
って方はこちら↓に詳しく載せています。動画もあるよ。
公演は大盛況で幕を閉じました。
たくさんの差し入れも。
お花、お菓子、Tシャツ、お手紙などなど。感謝です。
公演の仲間たち。
ナイスガイ達です。みんな言語が日本語英語スペイン語フランス語とバラバラだったけど、ノリで会話してました。
進行スタッフさんと。
ポートレートモードで自撮りしたら自分だけフォーカス当たっちゃった
さてさて今回の舶来寄席はお客さんから、そして運営の方から、
「過去最高の公演」
と評されました。
1988年からスタートした舶来寄席、そこに自分も出演させて頂き、
そういう評価になったのは感無量です。
最高の公演になった理由
さて今回の公演はどうして過去最高の公演と評価頂けたのでしょうか?
ちょっと真面目に考察してみました。
舶来寄席はオムニバス公演。
つまりは、個々のパフォーマーによって構成されており、
パフォーマー通しの絡みは(カーテンコールを除けば)ありません。
特にストーリー展開などの演出もありません。
ということは公演の良し悪しを決めるのはパフォーマンス内容そのもの?
今回の公演は、過去公演に比べて単純にパフォーマーがよかった、それだけ?
いえ、自分はそのようには考えません。
今回の舶来寄席が過去最高だったと言われたのは、
(もちろんパフォーマーが素晴らしいのは前提として)
ひとえに
個々の内容の順番、つまり
演順
が大きく影響していると考えています。

でもね、その順番で公演の満足度ってがらっと変わるんです。
ショーの世界は主観的、直前のお客さんの心の持ちようで大きく感じ方が変わります。
さて実際に、舶来寄席の演目と、そのイメージを順番通りにならべてみましょう。
第一部 吉本新喜劇・・・爆笑
マルティネス・ブラザーズのアクロバット・・・興奮
HARA/謳歌のイリュージョン・・・幻惑
ハイパーフックの体術・・・静粛
ハンス・デイビスの影絵・・・洒落
タイ・トージョーのジャグリング・・・圧倒
デュオ・ヴィタリスのヘッドバランス・・・神々
ちょっと分かりにくいのでグラフにしてみました。

綺麗なカーブを描いているのがよくわかると思います。
ここまでうまく心の高揚があるケースは結構レアだと思います。
このカーブが、お客さんの心をゆさぶるのです。
たまに派手なものを羅列すればいいんじゃない、という考えを見ないことはないですが、
派手な演目を常時続けても波はゼロです。
派手な演目があり、静寂の演目があるからこそ、波が生まれ、
そしてその波が心を動かすのです。
吉本新喜劇の爆笑→マルティネスブラザーズのラテンノリでお客さんの心をアゲまくって、お客さんが声をガンガン出したり拍手できる状態に。
でもそれが続きすぎると疲れちゃうから、
その後の僕(もしくはHARA)が幻想の世界へ、そしてハイパーフックの静かな森の中のような世界観で完全に下まで落とす。
ハンスデイヴィスの影絵でアート的でありながらもユーモラスな世界に変わり、
そしてタイトージョーの圧倒的なジャグリング、神々しささら感じる肉体美とバランスのデュオヴィタリスへ・・・・
最高の公演は、最高の演順でした。
いやホント、あの流れがよかったのです。
公演全体を俯瞰してもそう感じたし、
何よりひとりの演技者としての自分にとっても最高にやりやすい演順でした。
僕の順番は、マルティネスブラザーズと、ハイパーフックとの間。
大興奮のラテンのノリと、暗く深く静かな森に迷い込んだ世界観との間であり
拍手を煽りまくるノリと、演技中は拍手は起こらないタイプの演技との間でした。
ちょうど僕の演技は両者の中間というか、幻想的ではあるけどお客さんを見たり笑いかけたりもする演技で。
本当に上手くハマったなと思います。
どの回も素晴らしいパフォーマーが出演している舶来寄席ですが、
今回、本当に綺麗に、それぞれのパフォーマーが次にバトンタッチしていけたと実感しています。
その結果お客さんの心が心地よく揺さぶられ、そして高い評価につながった、
自分はそのように考えています。
出演させて頂き、そして素晴らしい演順に入れてくれた舶来寄席さん、吉本興業さんに感謝です。
ご来場頂いたみなさまもありがとうございました!!
ではまた次の記事で。