パフォーマーの謳歌 Ouka(@performerouka)です。
今日のgif↓
自分はもともとはプロパフォーマーになるつもりはありませんでした。
普通に高校に行って、普通に大学に行って、普通に就職していく。
そんな人生像をぼんやりと描いていました。
自分のやっていることはあくまでも趣味。
学生時代、もしかしたらプロになれるのかなあと思った時期もあったんですが・・諦めていました。
だからこそ、今現在プロパフォーマーとして活動できているのが信じられません。
あの日プロを諦めたきっかけは
自分は高校生の時点で幸運にも日本大会2位を獲得することができました。
この頃の自分は(いや今もか)無知でアホだったので、
日本2位=将来プロになれるんじゃないか
とうっすらと考えていました。
でも、とあるテレビ番組を見て打ち砕かれました。
それは、かるたの名人を取り上げている番組でした。
女性の名人の方への密着取材。
和服を着たその女性はクイーンと呼ばれ、
競技かるたの世界で日本1位を獲得したそうです。
僕は正直、競技かるたそのもの興味があったというよりは、
たまたまテレビに映るその絵面にふーんそういう世界もあるのね〜、くらいの感覚でぼーっと見ていました。
番組は続き、ナレーションが流れます。
普段は会社のOLとしてー

普段は会社のOLとして勤務していますがー

そうなのか・・
競技の世界で日本で1番でも、それを仕事にすることはできないんだ・・
高校生の自分はそう思いました。
もちろん冷静に今考えたら、
いやいやそもそもジャンルも形態も何も違うし、
仮に一緒でも競技の順位と仕事になるならないは関係ないやろ〜
とは思うのですが、なぜかその時の自分はプロにはなれないもんなんだなって悟ってしまったんです。
競技の世界での成功と、プロ活動とのギャップをモロに見せつけられた形でした。
もちろん、今自分はプロパフォーマーとしてやっているので、その後に考えは改めたのですが・・・
改めるきっかけがなかったらそのまま高校→大学→就職というルートに進んでいたと思います。
やっぱりプロになろうと思えたきっかけ
普通の大学の普通の学部に進学した自分は3年生の時、みんなと同じように就職活動をしていました。
そんな中、たまたま手に取った就職情報雑誌が、自分がやっぱりプロになろうと思ったきっかけでした。
様々な職業の方に仕事の秘訣を語ってもらう、的なコーナーで、
クラシック音楽演奏家の方のお話が載っていました。

でもクラシック音楽にどうしたら親しみを感じてもらえるのか?それを考えて工夫して、動線を作って、だんだんお客さんを増やすことができました。

これって結局なんでもそうなんじゃないか・・?
語学でも。ITでも。簿記でも。・・・パフォーマンスでも・・・。
パフォーマンスってスキルを工夫してパフォーマーの仕事をするのも、
本質は一緒なんじゃ・・・?
ちょうどこの時期、周りの仲間が「俺プロになるかも」のようなことをちらほら言っていたりして。やっぱり自分もそっち側に惹かれちゃうな・・いやでも自分には無理だろうな、そうモヤモヤとした感情で葛藤していたタイミングでの出来事でした。
これが最後の一押しになりました。
やっぱり、好きなことを仕事にしたい。
プロになりたい。
自分の心を抑圧して、殺して生きるのはいやだ。
それまで続けていた就職活動を途中でやめて、プロパフォーマーになることに決めました。
就職や仕事のための雑誌を読んで、就職しないことを選んだって今思うと奇妙な話ですね。
誰かから影響されるということは、
高校生の自分に伝えたいのは、
その業界や競技の順位や評価と、プロとして活動できるかどうかは別
ということ。
大学生の自分に同意したいのは、
仕事に大事なのはスキルをそのまま出すのではなく、お客さんに対して工夫して使う
ということ。
そして今思うのは、
きっと自分の言葉も、今の若い世代に影響を与えているのかもしれないよ
ということ。
かもしれない、というか実際に自分の影響で人生の大きな決断をしたって方もいらっしゃるので、実際に影響を与えているようです。
それの良し悪しはもちろん自分は断定できないですけど、
お話を伺う限り、良い方向に迎えているようです。
これからも、
自分も影響されて影響していくだろうし、
あなたも影響されて影響していくのでしょう。
自分は、一旦プロを諦め、そしてプロになる決意をしました。
どちらの出来事にも感謝しています。
紆余曲折あって、葛藤があって、影響があって、経験をして、ここにいる。
ではまた次の記事で。
今なんて?