技術も演出もない。それでも僕が日本一位になれたワケ。




こんにちは! 謳歌 Oukaです。

今回は昨日の記事の続き。

もう10年以上前の話なんですけど、
JapanNationalDiaboloContest決勝にて1位を取ることができました。

でも正直、僕には
技術も構成も特に秀でたものはなく、
日本大会ではひいき目に見ても真ん中かそれ以下の技量しかなかったんです。

もちろん、一般的に見たら「すごく上手い」になると思いますけど、
専門家が集まる競技としては決して日本で一番の腕じゃなかった。

そこであることを考えて実行して、全国優勝することができました。
プレイヤーの数も規模も今よりずっと少ない大会でしたけど、
それでも僕にとって大きな大きなタイトルでした。

そのあたりをお話させてください。

予選は3位だった

とある大会に誘われて参加して、その時は3位でした。
で、あとからそれが日本大会の予選(でもある)と知りました。笑

「3位になったから日本大会決勝に行けるよ」みたいなことを伝えられて、
え?そういうやつだったの?
という感じでした。笑

で、どうせ大会出るなら、次は勝ちたいな。
そう思ったんです。

予選で3位だった時はいい意味でも悪い意味でも
「やりたいことをやる」
って感じでした。
競技向けじゃない道具(機種)を使ったり、意味もなく最近考えた変な技を入れてみたり。

その予選3位の時とはうって変わって、決勝では勝つことを目標・目的にしました。

目的に専念する

その目的のために専念し、そうじゃないものはさっぱり捨てました。

当時のその大会は、技の加点(技ごとに審査員が数取り機でカチカチします)が重要な要素になっていて、
エンタメ性だとか、起承転結とかそういった要素はゼロではないにしても、とても低い配分でした。

そして技ごとの得点は、
「超簡単な技〜まあまあ難しい技」に対する加点がほぼほぼ同じ点数。
「まあまあ難しい技〜超難しい技」になってようやく点数が違ってくるかなという感じ。

審査員の方からのお話を聞く限り、難易度で差をつけるのは難しそうでした。
↑僕の感覚での分類です。もっと上手い人によっては別かも

ということで僕は
「簡単な技でもいいから速度を上げて数で攻める」
という方法を取りました。
時間がかかりすぎる技は入れず、
失敗のリスクの高い技は入れず、
速度を上げて技の数で勝負する。

なので、演技としては正直、見ていて面白いとは言えないものでした。
難易度の高い技術もない、
構成が美しいわけでもない、
エンターテイメントもない、
あるのは速度と技数だけ。

でも、その時その大会その決勝という場所での僕の目標は優勝することだった。

お客さんに楽しんでもらえる演技は、競技会じゃなくてイベントでやろう。
オリジナルの技を発表するのは、競技会じゃなくてネットで出せばいい。
そう考えました。

あとぶっちゃけこの技で加点する審査があんま好きじゃなくて、
「ならもう完全にそれに合わせてくれるわ!そしたらどうなるか見てくれ」
って思ったのもありました

そして決勝大会までの期間の練習。
本番までそこまで長い期間があったわけじゃないってこともあり、
できない技の成功率を上げる練習は全くせず、
速度と技数を重視して通し練習ばかりしていました。

もしかしたら、他の参加者がやっている練習を僕はせず、
他の参加者があまりしていなかった練習を僕はしていたのかもしれません。

そして本番、難易度を落とした構成が功を奏し、
ほぼミスのない演技で終了し、
結果、思い描いていた優勝することができました。

と、同時に


「なんか気持ち的には1位じゃない」
「ミスするリスクのある技をやってないじゃん」
「減速かかる技を構成に入れてないからなんかズルい気がする」

という意見もあがりました。

でも僕は目的のために考え、行動し、実現させたので悔いはありません。

目的を考える

ちょっとまえこんなツイートしました。

これが目的なんだ、こうしたくてやってるんだ、ってものがあれば、
ズレた意見を受けても気にならないと思います。

自転車旅が好きな人に「バイクの方が速いじゃん」
キッズダンスの講師に「もっと難しい技をいれなきゃ」
おバカ系タレントに「そんなことも知らないのか勉強しろ」というあれです。

だってそんなことを目的にしてないもんね。
この記事に対して「かなり過去の話なんだから今更語るな!」みたいな声があるとしたらそれもそうかもw

ちなみに僕は今絶賛テレビ出演用の演技を作ってるんですけど、
視聴者さんがパッと見ておお!?って思ってもらえるように作ってるつもりです。
ストーリー性とかなしでテンポ感重視!
間違っても「失敗するリスクのある技」はやりません。
(・・これでオンエアでミスしたらどうしよう)

何かを作る時、何かをする時は

目的は何か?

を考えてあげるとゴールが見えて自分の道を進めます。

そしてあれです、こんな話をしておいてですけどもうちょい技術をつけようと思います。笑

それじゃあまた次の記事で!

プロフィール

パフォーマー 謳歌/Ouka

動くだまし絵”と評されたパフォーマー。
最近は「スッキリ」に出演。
YouTube500万、ブログ記事1200RT、出演22ヶ国。
クラウドファンディングで国際エンタメ公演TrueActを主催。

↓twitter
https://twitter.com/performerouka