レンタルなんもしない人をプロパフォーマーがレンタルしてみた結果、大変な効果を見いだしたよ




パフォーマーの謳歌 Ouka(@performerouka)です。

 
今日のgif動画↓
税率は全部8%でいいんですけどね・・

というわけで先日「レンタルなんもしない人」をレンタルしました。


なんもしないどころかエゴサ中ですが、基本そんな方です。

レンタルなんもしない人とは?

何もしないを仕事にしている30代男性。
内容は「なんもしない人を貸し出します」というもの。
人数合わせ、話の聞き役、つきそい、ひとりで行きにくいお店に行きたい、などなど。
前は交通費実費のみだったけど、最近は依頼料として1万で受けています。
僕は1万円お支払いしました。

ちなみに彼は元々は奢られるのが仕事の「プロ奢ラレヤー」という人物に影響を受けて、無をサービスする活動をはじめたとのこと。

↓プロ奢ラレヤーの記事はこちら

プロ奢ラレヤーの正体は、大道芸人2.0だった。

では早速本編いきましょ!

レンタルなんもしない人と動画を作った結果

今回自分がレンタルした目的は、コラボ動画を作ること。

見ていない方のため、まずは動画をご覧いただこうと思います↓

なんかやってる編
https://twitter.com/performerouka/status/1178195303683379200

ネタバレ編
https://twitter.com/performerouka/status/1179335655568097282

パフォーマンスが錯覚。
そしてアシスタント(レンタルなんもしない人)の扱いも錯覚。

どっちも錯覚というオチでした。

みなさんからの反響↓

どうやらいい動画になったようです!
他にも「策士」「シュール」「この人じゃないと成立しない高度なパフォーマンスw」などなどのご意見を頂きました、ありがとうございます!
正直動画を撮って公開してそれで終了を想定してたんですけど、なんもしない人を実際に雇ってみてわかったことがあるので、紹介させていただきます。

レンタルさんは「何もしないこと」を誠実に実行していた

今回この動画を撮影するにあたって、彼についてわかったことはこれでした。

表情作れてないのと、無表情を作るのは違う。
味がないのと、プレーン味を作るのは違う。

彼は無を実行していたのです。

というのも、勝手に動かないんです。何もしないでいてくれるんです。
撮影や公演などで

謳歌
機材の位置決めたいからそこにちょっと立ってて〜

2分後

謳歌
おっしじゃあそこにバミリを・・・ってあれ?ちょっと立ち位置変わってない?
後輩
あーすいません、ちょっと動いちゃったかも…

みたいなのはあるんですよね。
ふつう、ただなんとなく立ってると無意識に足を動かしたりしちゃうものです。
でも、レンタルなんもしない人は忠実に無を実行しており、有を実行していなかった。
これは逸材。無のプロです。ふつうは無でいられません。
ということは・・・?!

レンタルなんもしない人、イベントと集客に最強説。

照明などの合わせ(バミリ)には役立ちそうですが、ほかにも思い付くのはたくさんあります。

1.イベントスタート前に、会場の少し手前のあたりで立っててもらって、お客さんにはそれを会場の目印にしてもらえば・・!?

2.休憩時間中には「この時間は何もないですよ」ということを示すためステージに立っててもらったら面白いのでは・・・!?

3.イベント終演後はアンケート用紙入れる箱の前に目印的に立っててもらえばいいのでは・・・!?

それもこれも、きちんと無を実行してくれてるから。
フラフラと移動したり、何かを関係ないことしちゃう人には任せられないのです。
何この相性の良さ。

というかぶっちゃけ1万円で広告打つくらいなら1万円でレンタルさんを雇った方が、
それだけでも集客できそう・・・

有名人をたった1万円で雇えるのです。

集客したい音楽やお芝居などのイベントの方にはアリ寄りのアリかもしれません。
ワンチャン自分がするかも

消費者もクリエイティブさを求められる

レンタルなんもしない人はただ依頼しても特に何も起こりません。
だからこそ、消費者側・利用者側にクリエイティブが求められているのです。
プロ奢ラレヤーが彼をこう評していました。

「あれは大喜利だから、いいよね。大喜利に答えるのはみんな好きだから」

そう、つまり利用者側に
「何もしない人をレンタルできるとします。どう使ったらいいでしょうか?」
という問い(大喜利)をしているのです。

もちろんその答えは千差万別。
議論に第三者がいてほしい、家にきてもらって片付けを見ててもらう、一緒に映画を見る、などなど

個人的に感じるのですが、だんだんとそういうものが増えてきているような気がします。
今や
「あなたなら、これをどう使う?」「面白い使い方は思いつく?」
というものやサービスも少なくありません。

よさげな空間を提供するから楽しく使ってねというスペースマーケット、
発言を目立たせるから何かいいこと言ってねというスーパーチャット、
何もしない人を貸し出しするから使い道考えてねというレンタルなんもしない人。

僕自身も、クライアントさん依頼者さんから
「こんなパフォーマンスはできますか?」
と言われて

謳歌
その発想はなかった〜面白そう!やります!

って流れになることは何度もありました。

使い方楽しみ方は利用者側参加者も想像・創造すると楽しいですよね。

さてさて、次に私が企画している公演もそういった要素を取り入れております。
傍観の時代は終わったのだ。
お楽しみに!

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プロフィール

パフォーマー 謳歌/Ouka

動くだまし絵”と評されたパフォーマー。
最近は「スッキリ」に出演。
YouTube500万、ブログ記事1200RT、出演22ヶ国。
クラウドファンディングで国際エンタメ公演TrueActを主催。

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