パフォーマーの謳歌 Ouka(@performerouka)です。
今日は「しゃべりに言葉の内容は関係ない」という話です。
と言われそうですけど、相対的には確かにしゃべる内容は相手に伝える要素のうち非常に少ない割合しかないのです。
机上の話じゃなくて実際に自分がそれを体感したことがあったので、それをお伝えしようかなと思います。
わからない外国語が楽しめた体験
国際マジックコンベンションに参加(一応出場?)するために台湾へ飛んだ現地での出来事。
コンベンション自体は終わり、日本勢がみんな帰国するなか自分は別のショーをいくつか見るために一週間ほど滞在していました。
1日目のショーを見て、
そして2日目のショーを見て・・
どれもMC(司会者)がいてそして演目があるという形式なのですが、見ながらこう思ったのです。
昨日のMCはトーク上手くてめちゃ好きだったな〜
俺、中国語一切わからないぞ・・・・?
ということに気がついたのです。
中国語は
・シェイシェイ(ありがとう)
・ニーハオ(こんにちは)
・ザイチェン(さようなら)
・チンワンヨーコンマー?(今夜どう?)の4つしかわかりません。
中国語がわからないのにどうして自分がMCの上手や好みを肌で感じたのでしょう。
抑揚、スピード、緩急、身振り手振り、視線、姿勢、立ち位置・・・・
言語内容ではない要素で、確かに面白さや魅力を感じていたんです。
一気に早口でしゃべって視線を左から右にぐーっと移動させ、
その次の瞬間に動きがとまり少しの間が生まれたのちに、
顔をあげ真正面を見据え、とてもゆっくり重くそして自信に満ち溢れてた表情でひとことだけ発音。
そして呼吸を一回して、
そのあと再び速いテンポのトークにもどってステージセンターを見て腕で指しながら最後のセリフを歯切れ良く言い切って退場・・・
お客さんは大きな拍手で次の演目演者を迎え入れます。
なんとなくイメージできましたでしょうか?
台湾で見たのは、本当にこんなMCでした。
内容はたった7%
この記事書く前は正直、
大学でやった気がするけど、まあたしかそんなもんでしょ
くらいの感じでいたんですけど、改めて調べてみたら
70%どころか93%でした。
言語内容のは7%、非言語は93%
しゃべっているその言語内容自体はたったの7%って。怖い。
そりゃ工夫するべきは姿勢や視線や口調や緩急ということになります。
ちなみに非言語の中の内訳も入れてまとめると
言語的な内容そのもの 7%
口調、抑揚、強弱、スピードなどしゃべり方 38%
表情、身振り手振り、姿勢、視線など身体的なもの 55%
しゃべって伝えてるのに、半分以上が見た目なの?
しゃべらないパフォーマー、むしろトークに強い説
僕がメインとしているのは喋りながらではなく、
音に合わせて動く、専門的にはサイレントアクトと呼ばれるパフォーマンスです。
これってしゃべりが使えない分、表情、姿勢、視線、など身体的な表現がめちゃくちゃ重要になってくるんですよね。
なのでサイレントアクトをがっつりやる人は自ずとそこが磨かれていく場合が多いです。
私も正直どちらかというと、長所はそっちなのかなという感じ。
ちなみに台湾で見た「昨日のMCはよかったな〜」と言ったのはサニー・チェンでした。
彼のサイレントアクトがあるのでご覧ください。
これを見たら納得いくでしょう。
彼がハンドマイク一本持っているだけでも、
お客さんにとってワクワクして笑いが起こり気持ちよく次の演目の幕が開く様子が想像つくと思います。
ではまた次の記事で。
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